人は夢を二度見る 歌詞の考察

乃木坂46の32枚目シングル「人は夢を二度見る」の歌詞に登場する

『夢』

について考察します。


www.youtube.com

 

夢とは

デジタル大辞典によると

1 睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像。視覚像として現れることが多いが、聴覚・味覚・触覚・運動感覚を伴うこともある。「怖いを見る」「まさ
2 将来実現させたいと思っている事柄。「政治家になるのがだ」「少年のころのがかなう」
3 現実からはなれた空想や楽しい考え。「成功すれば億万長者もではない」「多い少女」
4 心の迷い。「彼は母の死でからさめた」
5 はかないこと。たよりにならないこと。「の世の中」「人生はだ」

とされています。

この曲では、意味1,2の「睡眠の夢」と「目標の夢」の二つが巧みに使い分けられています。

歌詞の構成

今回の歌詞の構成は

  • Aメロ 今の自分
  • Bメロ 自分への失望
  • サビ もう一回夢を見よう
  • Aメロ 頑張ってきた今の自分
  • Bメロ 自分への問いかけ
  • サビ 夢を二回見ることの肯定
  • ラスサビ もう一回夢を見る

歌詞の中の『夢』

1番のサビ

挫折した『夢』をもう一回見ようというメッセージですね。

夢をもう一度見ないか
叶う訳がないと諦めた
あの日の何かを
人はそう誰だって
みんな過去に持ってたはず
大人になってやりたかったこと

だたし、多くの人は一度挫折した『夢』をもう一回見ることにためらいがあるかもしれません。

2番のサビ

そこで、2番のサビでは「睡眠の夢」と「目標の夢」は一緒であると言っています。

誰も夢から覚めるけど
せめてその続きを見ようって
寝返り打つよね
目をそっとまた瞑り
楽しかった物語を
一生懸命思い出すんだ

ああ夢は一度じゃないよ
ベッドの中で二度寝するように
また見てみればいい
きっとあの頃のように
いつのまにかワクワクして
叶えるために夢を見られる

「睡眠の夢」から覚めるように「目標の夢」も挫折し見えなくなるけど

「楽しい夢をもう一度見たい。」そんな無邪気な子供のように

もう一回『夢』を見ることにためらわなくていいんだ。

というメッセージですね。

ラスサビ

ああ夢は二度見るもの
若さは熱しやすく冷めやすく
目移りするだけで
とても大切なもの
見失ってしまうけれど
それでも人は夢を二度見る
今ならちゃんと夢を見られる

「睡眠の夢」から覚めるのと一緒で、「目標の夢」も大人になると一度挫折し覚めてしまうものです。

しかし、挫折を乗り越えもう一度『夢』を見れたなら、

ちゃんと夢を見られる

つまり

『夢』に対して本気で頑張れる自分になれる。

というメッセージを感じます。

乃木坂にとっての二度目の夢

今、乃木坂は11周年を迎え結成時の全メンバーが卒業しました。

2番Bメロの歌詞に注目します

10年後の自分とか
想像なんてできなかった
10年前の僕からは
今の自分がどう見えるか

この歌詞は『結成時の乃木坂』から『今の乃木坂』はどう見えるか。

と問うているように感じます。

今の乃木坂が二度目に見る『夢』が何なのか、

これからの乃木坂の活動に注目していきたいです。

3・4期生ライブで見えた乃木坂の未来

3・4期生ライブに行ってきました。

 

 

セットリスト

  1. OVERTURE
  2. おいでシャンプー
  3. ガールズルール
  4. 裸足でsummer
  5. トキトキメキメキ
  6. キスの手裏剣
  7. 4番目の光
  8. 会いたかったかもしれない
  9. ハウス!
  10. 三番目の風
  11. 自分じゃない感じ
  12. 図書室の君へ
  13. 羽根の記憶
  14. 日常
  15. 自由の彼方
  16. 思い出ファースト
  17. でこぴん
  18. あらかじめ語られるロマンス
  19. 欲望のインカーネーション
  20. 私のために誰かのために
  21. 逃げ水
  22. 不眠症
  23. 僕の衝動
  24. 未来の答え
  25. 空扉
  26. ぐるぐるカーテン
  27. ロマンスのスタート
  28. 自惚れビーチ
  29. ダンケシェン
  30. 乃木坂の詩

乃木坂にとっての代々木

乃木坂46にとって代々木体育館とは、2013年夏ガールズルールを引き下げた初の全国ツアーで最終追加公演を開催した場所です。代々木ファイナルは乃木坂のターニングポイントの一つとなった公演でした。

今回のライブも、同じようにターニングポイントになるような熱いライブでした。

ライブの構成と感想

ライブ序盤

はじめは乃木坂のライブ定番のおいでシャンプー。3期4期の登場。続いてガールズルール・裸足でsummerと盛り上がる夏曲、この曲はおいでシャンプーと打って変わって3期4期で別々のステージに移動し披露、対面でパフォーマンスしお互いに負けないぞとバチバチ感が最高でした。その後に3期4期の曲のトキトキメキメキとキスの手裏剣を披露。

今回特に目立ったのがガールズルール。オリジナルでは白石麻衣、3期ライブでは山下美月ちゃんが4期ライブでは賀喜遥香ちゃんがセンターをしていた楽曲です。誰がセンターをするのか問題がある中、今回はなんと3期4期が別々のステージに別れ、山下センター3期ガルルと賀喜センター4期ガルルの両方が見られるお得感。

4期生・3期生パート

4期生パートと3期生パートでは4番目の光・三番目の風をそれぞれフルで披露しました。三番目の風のフルコーラスは単独ライブぶりですね。この2曲はそれぞれの良さがすごく出ていました。

↓過去の記事

kimukimu-nn.hatenablog.com

 

4期生は「会いたかったかもしれない」・「ハウス!」と古めの盛り上がる曲を披露。また、5周年ライブでまだ曲をもらっていない3期生が披露した羽根の記憶を4期生が披露。4期生は先輩からの継承が一つのテーマであるように感じました。

3期生は「日常」・「自由の彼方」とアンダー曲を披露。今までは若さの勢いを全面に押し出していた3期生ですが、「日常」という慣れからの脱却とリスクを負ってでも変化することを歌った曲のパフォーマンスでは、今回は表現力で勝負しようという強い意志を感じるものでした。

ユニットパート

ユニットパートではパフォーマンスの幅の広さを見せてきました。

特に「欲望のインカーネーション」では今まで見せなかったセクシーさを、「私のために誰かのために」では、歌唱力の高さを見せてくれました。

ライブ終盤

3・4期パートとユニットパートが終わると、また全員でのパフォーマンスに。ここでは「逃げ水」と「夜明けまで強がらなくてもいい」この2曲はともに加入したばかりの3期4期がセンターをした表題曲で、このパフォーマンスからこの子たちはもう最前線にいるんだと感じました。

これからの乃木坂

今回は当時はまだ加入していない3・4期生のライブ先輩たちへのリスペクトと今の自分たちは先輩がいなくてもこんなにできるんだぞという強い主張を感じるライブでした。

いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46 感想

本記事はネタバレを含む恐れがあります.

 

映画の構成は,監督が見た乃木坂46とアイドルについての疑問や感想が

の2つのコンテンツを軸として時系列順に描かれる. このような構成の都合もありフォーカスされるメンバーが少ないです.

 

監督が見たアイドル乃木坂46

 この映画の一つの特徴として,今回監督を務めた方はアイドルをあまり知らないという点が挙げられます.アイドルや乃木坂46に詳しくない人の目線からどのように乃木坂が映るのかが今回の見所かもしれません.

成長と卒業

 映画のはじめに監督が

アイドルの醍醐味は少女たちの成長譚。では、すでにスターである彼女たちのいったい何を映せばいいのだろうか?

 

とありました.乃木坂46は既に大きく成長したグループであり,少女たちの成長を軸に描くことが難しいのではないか,という監督の率直な感想のように感じました.

 監督は白石麻衣西野七瀬齋藤飛鳥に対して「(最終的に)何がしたいんですか?」という疑問をぶつける.監督の中ではおそらく『卒業=完成』であるとした上での疑問です.この疑問に対してメンバーは明確な答えを持っていないという返答をします.卒業する西野七瀬,在籍する1番人気の白石麻衣,これからの乃木坂の看板になる齋藤飛鳥.三人のアイドル人生における現在地は異なる中で答えは同じである.これは卒業=完成ではなく成長の過程であり通過点であることを示しているように感じました.

 一方,対比的に舞台とアイドルを両立する生田絵梨香それも一つのアイドルのあり方であるように映されています.

 

 

 

卒業受け取るメンバー

 西野七瀬の卒業を描く中で,今いるメンバーが卒業をどう受け取るのかについてメンバーに

 今回の映画の卒業では大園桃子ちゃんが目立った印象です.今回の映画がDocumentary of 乃木坂46であることを感じる構成だと思いました.メンバーの視点から乃木坂として卒業というものをどう受け取られているか,大園桃子ちゃんは率直に自身の感じていることを言葉にし表してくれます.

 

仲のいい乃木坂

 これの映画の冒頭で触れられている.監督が「みんな仲がいい」といい.白石麻衣は「最初から仲が良かった」と言い,桜井玲香は「家族とは違うけどそんな存在」と言いまた「自分がここにいるのはみんながここにいるから思い出があるから」と言った.秋元真夏はメンバーが卒業するたびに他の子が卒業したらどうしようと涙を流す.

 ほかのメンバーの出番や4期生のステージを舞台裏で見ているメンバーやみんながみんなのことを思っているように感じた.

 この映画でフィーチャーされている齋藤飛鳥は「自分や他人に期待しない」と言う.とても飛鳥ちゃんらしい言葉ですね.しかし,映画の中では大園桃子ちゃんに頼られる場面もあり,最後には「(期待しないというのは)嘘かも知れない」という.これが彼女の一番の成長であり,乃木坂46の仲の良さが彼女に与えた変化で,互いに関係性を深めていることが今の乃木坂46を作っていることを象徴とするエピソードであると感じた.

 

まとめ

 今回の映画では西野七瀬の卒業と齋藤飛鳥を軸に乃木坂46の関係性とメンバーの変化がメインテーマでした.

これからのドキュメンタリー第三弾に期待していきたいですね

 

夏の全国ツアー2019 名古屋公演初日

夏の全国ツアーが始まりました!!

初日の名古屋公演の感想について書きます。

 

 

セットリスト

  1. Overture 
  2. インフルエンサー
  3. 命は美しい
  4. 何度目の青空か?
  5. 太陽ノック
  6. ガールズルール
  7. 夏のFree&Easy
  8. 裸足でサマー
  9. 三番目の風
  10. 4番目の光
  11. トキトキメキメキ
  12. キスの手裏剣
  13. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
  14. ここいいる理由
  15. 不等号
  16. 失恋お掃除人
  17. 自由の彼方
  18. 白米様
  19. 僕のこと,知ってる?
  20. 制服のマネキン
  21. シンクロニシティ
  22. 滑走路
  23. 日常
  24. 世界で一番孤独なLover
  25. スカイダイビング
  26. おいでシャンプー
  27. ジコチューで行こう!
  28. Sing Out!
  29. ひと夏の長さより
  30. ありがちな恋愛
  31. 乃木坂の詩

 

今回のライブの見所

盛り上がる夏曲

太陽ノックから裸足でサマーまでノンストップの盛り上がる夏曲で,会場の ボルテージは一気に上昇.

 

 

3期生・4期生パートと歴代のアンダー楽曲のシャッフルユニット

夏曲が終わりMCを挟んで3期生と4期生のコーナーが始まります.一曲目は『三番目の風』今回のライブは大園桃子ちゃんが不在ということで山下美月ちゃんがセンターで披露され.続く2曲目は『4番目の光』.この二曲は3期生と4期生を象徴とする曲です.

そして,3期生と4期生が一緒になり『トキトキメキメキ』と『キスの手裏剣』が披露されました.若いパワフルさと可愛らしさが存分に詰まったセットリストです.

 

3・4期のパートが終わると,思い出深いアンダー楽曲のパートになります.特の『あの日僕は咄嗟に嘘をついた』では生田絵梨花ちゃんがセンターを担当し,2014年の年末の歌番組で生田さんの代わりに井上さんがセンターで披露された『何度目の青空か』を彷彿とさせるフォーメーションになってます.

アンダー楽曲を選抜のメンバーがパフォーマンスすることはとてもレアなのでしっかりと目に焼き付けておきましょう.

 

このパートでは”これからの乃木坂”と”今までの乃木坂”のコントラストがとても効いていて感情が揺さぶられました.

 

個別パート

名古屋では北野日奈子堀未央奈生田絵梨花の三名が乃木坂の楽曲を自分たちでアレンジして披露しました.

 

生田絵梨花ちゃんのパートではドリームガールズ」をオマージュした『白米様』.参加メンバーは歌が好きな伊藤純奈・久保史緒里・賀喜遥香で歌唱力も高く面白さもあり映像化に期待したいです.

 

各パート1期から4期まで様々なメンバーが参加し,3・4期コーナーとアンダー楽曲コーナとは異なり”今の乃木坂”を感じることができます.

 

ドラムと生バンド

今回,齋藤飛鳥ちゃんのドラムパートもとてもよかったです.

飛鳥ちゃんのドラムから始まり,生バンドの演奏で『世界で一番孤独なLover』の流れは本当にかっこよく,鳥肌が立ちます.

 

西野七瀬卒業・白石麻衣の不在の影響

西野七瀬の卒業や白石麻衣の不在を感じさせないほどの盛り上がりでした.その中で特に目立つたメンバーが齋藤飛鳥です.

ここ最近ではエースと言われるようになり,センターの経験もあるメンバーです.

今回のライブでは西野七瀬がセンターの楽曲『命は美しい』,生駒里奈がセンターの楽曲『制服のマネキン』,白石麻衣がセンターの楽曲『シンクロニシティー』など多くの楽曲でセンターを任されるなど,エースとして乃木坂運営からの期待が現れているように感じました. 

 

まとめ

今回のライブはとても満足度の高いものでした.

特に齋藤飛鳥ちゃんを推している方は絶対に一度は見ておくべきツアーではないでしょうか. 

乃木坂46 夏の全国ツアー2019 地方公演に向けて

乃木坂46の夏の全国ツアーが迫ってまいりました.

そこで,過去3年のツアーのセットリストを振り返り今回のツアーの対策を立てていきます.

 

 

過去3年のセットリスト

 

 

kimukimu-nn46.hatenadiary.jp

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 乃木坂の地方公演の特徴

乃木坂46の全国ツアーは東京公演とそのほかの地方公演では演出を含め大きくセットリストが変わります.

東京公演は,2018年はシンクロニシティライブ,2017年は期生別のライブ,2016年はバーズデーライブでした.

一方,地方公演では基本的なセットリストに数曲の変化とその公演でしか見られないユニットコーナーによって構成されます.

地方公演を全部回るような方はMCとユニットコーナーを楽しむという形にならざるを得ないということになります.

 

セットリストの構成

セットリストに含まれる表題曲の数は,2018年が11曲,2017年が14曲(メドレーを含む),2016年が9曲となっており,おおよそ30%のパートが表題曲で構成されています.

また,最新シングルに収録されている曲はほぼ必ず歌われるため,最近乃木坂を好きになったという方でも知っている曲の割合はかなり高いのではないかと思います.

 

押さえておきたい皆勤賞の曲

過去3年の全公演でパフォーマンスされている曲は全5曲あります.

ガールズルール

乃木坂の夏曲の代名詞的存在です.センター白石麻衣の煽りで始まる乃木坂の中でも1,2を争う沸き曲です.

今回の全国ツアーでは白石麻衣さんが不在の公演もあるため.山下美月ちゃんがセンターのガールズルールにも期待しています.

裸足でSummer

齋藤飛鳥ちゃんが初のセンターになった夏曲.公式からもタオルを上げることがことが推奨されている珍しい曲です.会場でタオルを買って楽しみましょう.

 

公式動画のURL↓

https://www.youtube.com/watch?v=2oZGqZ7Msro

夏のFree&Easy

先日卒業した西野七瀬さんがセンターを務めた夏曲.

今回のライブではパフォーマンスが見られるのか?!また,誰がセンターをするかにも注目していきたい曲です.

君の名は希望

発売当初から大事にしてきた一曲,今回のライブでも見られるのではないでしょうか.

この曲はオーケストラとのコラボレーションや生田絵梨香ちゃんの生演奏と共に披露されることも多い曲です.

乃木坂の詩

乃木坂のライブの締めの一曲.メンバーもファンと同様にサイリウムをもって踊る曲になってます.

この曲は振り付けを真似する人が多いため事前に知っておくといいかと思います

まとめ

今回は乃木坂46の地方公演についてまとめました.

次回は,乃木坂46ライブで押さえておきたい盛り上がる曲(沸き曲)について紹介していきたいと思います.

三番目の風と4番目の光

今回は乃木坂46の3期生曲と4期生曲についてです

17枚目シングル「インフルエンサー」に収録されている3期生の曲「三番目の風」

23枚目シングル「Sing Out!」に収録されている4期生の曲「4番目の光」

 

 

インフルエンサー(TYPE-D)(DVD付)

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Sing Out! (TYPE-D)(特典なし)

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似たような曲名の2曲について比較して見ていきます.

 

三番目の風

三番目の風は3期生に初めて与えられた曲であり,2017年の神宮球場でのライブや2019年のバースデーライブ3日目では一曲目に歌われるほど人気の曲です.

この曲は強いメッセージ性と今の3期生の勢いを象徴とする曲です.


乃木坂46 『三番目の風』Short Ver.

 

三番目の風の歌詞

サビの歌詞では

三番目の風になろう

今までと違う向きに吹き抜けろ

まだどこにも見たことない新しい空切り開け

と自分たちが新しい存在になることにつて歌い

自分たちで真っ暗な未来をこじ開けろ

遠い願いを邪魔する雲はすぐ追い払え

息を吐いてこの森全体を吹きとばせ

とあるように自分たちで困難を乗り越えよという力強い歌詞が目立ちます

4番目の光

4番目の光は4期生初のワンマンライブで初披露されました.

曲調としては綺麗なメロディに落ち着いた感じの曲になっていると感じます.


乃木坂46 『4番目の光』Short Ver.

 

4番目の光の歌詞

1番では先輩への憧れや加入したことへの誇りを感じます.

遠くから憧れていた

その清楚で凛々しい先輩の姿

エンブレムにふさわしい未来

汚さなぬように頑張るしかない

 

 2番では期待と不安そして明るい未来に向かって前進するような歌詞に続きます.

制服に袖を通して

胸に込み上げてくる万感の想い

こんな素敵な場所にいられたことを

誇りに思えるように

輝こう 

 

 二曲の比較

三番目の風では,新しい存在になること困難に負けないことがを力強く歌っているのに対し

4番目の光では,先輩への憧れが中心にあり先輩のようになれるのか期待と不安を歌っています

まとめ

両曲ともに新世代のメンバーが歌う曲ですが,

三番目の風は新しい存在になること

4番目の光は先輩のようになること

と違ったものを表現しています.

 

4期生への期待

4期生には,卒業していった先輩やこれから卒業していく1期生や2期生からバトンを受け取り,清楚で透明感のある乃木坂を受け継いで欲しいという運営からの期待を感じます.

ありがちな恋愛 歌詞の考察

乃木坂46の4thアルバム「今が思い出になるまで」の曲「ありがちな恋愛」

制服のマネキン」「きっかけ」の杉山さんが作曲したということでとても期待していたのですが,期待通りの良曲ですね. 

ありがちな恋愛

ありがちな恋愛

  • provided courtesy of iTunes

 

この曲のサビの一節

『愛より大切な夢を見つけたのなら,現実はいつだって退屈なものだ』

に違和感があり意味の解釈ができなかったので,この部分について考えていこうと思います.

 

はじめに

なぜこの歌詞に違和感を感じたのか

『Aより大切なBを見つけた』場合,多くの場合ポジティブな意味で考えられる.

しかし,ここでは『いつだって退屈』とネガティブな歌詞が続く.

また,「愛より大切な夢を見つけたのなら,現実はいつだって退屈」は明らかに必要条件も十分条件も満たしていないように感じます.

このギャップにこの曲の仕掛けがあるのではないかと考えました.

 

歌詞の構成

今回の歌詞の構成は

  • Aメロ 僕が見た情景
  • Bメロ 自己分析
  • サビ 一般化・達観

この構成は乃木坂46の「きっかけ」と同じ構成だと考えます.


乃木坂46 『きっかけ』

 

歌詞の解釈

(歌詞 http://j-lyric.net/artist/a0560d3/l04b715.html

1番Aメロ

『僕』は団地を眺め,干されている洗濯物から生活している家族の存在を感じています.

団地は家族の集まる場所であり,この歌詞の『いくつ』『数えて』から『しあわせ』は数えられることもわかります.外から数えることが可能なのは部屋の数であり,洗濯物をみているので部屋ではなくそこに住む家族のことを指していると考えることができます.また,洗濯物を観察し家族の様子を想像するほどに,家族について強い興味があるということも読み取れます

この歌詞から,僕は《しあわせ=家族また家族の生活》であると考えていることがわかります.

 

1番Bメロ

『僕が守りたいもの そこにあるのか(未来)』

そことはどこか,『そこ』に該当するかもしれない単語は

  1. 団地
  2. 家族
  3. 未来

の3つかと思います.家族に強い興味があることからおそらく家族のことで,未来取り言葉から現在は家族がいないく,《将来自分の持つ家族》が守りたいものであると考えます.

 

ここまでで僕が恋愛にたいして結婚することまで考えるほど大切にしていることがわかります.

 

1番サビ

『ありがちな恋愛のその結末はどれも同じで そう知らぬ間に二人 別の道を行く』

ここでは『別の道を行く』とあることから《ありがちな恋愛の結末=別れ》であることがわかります.また,『知らぬ間に』とあることから,精神的距離が気づかずに開くことを指していると推測します.

ここで『愛よりも大切な夢を見つけたなら 現実はいつだって退屈なものだ』が出てきます.ここではまだ材料が足りないので保留にしておきます.

 

2番Aメロ

『一本の煙突の下で 一体 何を燃やしているのだろうと思う そこにある意味を考えたくなる』

このパートは1番の『洗濯物の色味で どんな家族なのかわかる気がしてしまう』との対比関係であると考えます.煙突からは何が燃えているのか考えてもわからない,《イメージ出来る状態》に対して《先の見えない状態》が現状であると考えました.

また,『一本の煙突』は一人になった『僕』を表現しているようにも感じる.

『そこにある意味を考えたくなる』というのは自分がいる意味を考えていることであると推測する.

『こんな理屈っぽくなったきっかけは何だ』から大きな変化があったこと,またそれによって『理屈』が必要な状況状態になったと考えられます.

理屈が必要な状況は,今までの自分の考えでは説明出来ないことがあったなどが連想されます.

 

2番Bメロ

『一人になって探し始めた(理由) もし失ってしまったら 困るもの』

『一人になって』から恋人がいたことや別れて今は一人であることがわかります.

失って困るものを一人になってから,言い換えると恋人を失ってから探し始めたということになります.

つまり,愛を失った僕は夢を探してみたのではないかと考えることができます.

 

2番サビ

『ありがちなサヨナラ』について『それでよかったと言い聞かせる』『納得できない』『後悔』というワードが並んでいることから,『ありがちなサヨナラ』には強い未練があるということがわかります.

夢ではなく愛が僕にとって失ったら困るものであったという結論になったことも感じ取れます.

 

2番Cメロ

『君はどうなんだろう 望み通りか 手に入れた夢の暮らしは しあわせか』

ここで初めて『僕』以外の人物が登場します.また,『愛より大切な夢』を見つけたのは君であることもわかります.

『夢の暮らし』は誰がどう見てもポジティブな言葉であるのに対して

『望み通りか』・『しあわせか』と問いかけることは『夢の暮らし』を疑うようなネガティブな表現です.

『夢の暮らしは しあわせか』は僕の『しあわせ』と『夢の暮らし』を比べて本当に『愛より大切な夢』を見つけることが良いことなのかと問いかけているように感じる.ここに二人の価値観の違いが感じ取れます.

 

《愛を大切にする僕》《夢を大切にする君》との間の価値観の違いが別れの原因であり,そのような別れの形がありがちな恋愛の正体であると考えられます.

 

まとめ

『愛より大切な夢を見つけたのなら,現実はいつだって退屈なものだ』は『僕』の主義思想であり《愛よりも大切な夢はない》という価値観を表し,一方で歌詞の中に出る『君』は《愛より大切な夢》を見つけ『夢の暮らし』を手にした.今回はどちらが大切かであったが,二人の価値観の違いから別れることが恋愛ではよくあること

つまりありがちな恋愛なのかもしれない